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男性不妊(授ける鍼灸)

精子の濃度・運動率・勃起機能の向上

五月が丘鍼灸治療院では男性不妊にも力を入れています。日本中の鍼灸院で唯一、精子観察用顕微鏡やSQA-iOという精液検査を自動でおこなう機械を導入し定期的に観察しながら施術をおこないます。当院ではここ数年男性不妊に対する鍼灸施術の研究をしており、院長は医師や看護師、胚培養士が主に参加する学会(日本不妊カウンセリング学会)にて研究結果を発表し学会奨励賞を受賞しました。

  • 精子濃度が低い
  • 運動率が低い
  • なかなか勃起しない
  • 中折れする(途中で硬さが維持できなくなる)

でお困りの方はお気軽にご相談ください。

この中で造精機能障害と射精障害は鍼灸施術の効果が認められます。

施術方法は院長が学会で発表した手法や医学会で発表されている先生の手法に加え、スーパーライザーを併せて使用することで精子の濃度・運動率・勃起機能を向上させ妊娠・出産を目指します。精子は約74日かけて作られるので、効果が出始めるのは施術開始から約74日経った頃からとお考え下さい。

・タイミング法では精子形態、精子運動率、精子数、総運動精子数が出産率と有意な関連を示した

・人工授精では精液量、精子数、総運動精子数が出産率と有意な関連を示した

・ART治療では精子形態のみが出産率と有意な関連を示した

このような報告※1があるので、精液所見を良くすることはとても大切です。

統計学的に有意に運動精子濃度が上昇

2019年10月~2022年12月までに来院された男性不妊患者26人の施術介入前後全182回(使用したデータの期間は初診時から前後12ヶ月まで)の精液検査での比較では、当院の施術を受けると統計学的に有意に運動精子濃度が上昇するというデータが取れました。

施術介入後 運動精子濃度 1046.8±1153.1万/ml →3035.2±198.7万/ml

施術介入前 運動精子濃度 1316.1±1366.3万/ml→1046.8±1153.1万/ml

 

運動精子濃度が上昇するということは、タイミング法や人工授精の方にとってはとても重要です。

 

運動精子が数多くいればいるほど卵管膨大部(受精する場所)に到達する精子も増えるでしょうし、その分受精するチャンスも増えます。

 

またART治療(体外受精や顕微授精)においても後述しますが、メリットは沢山あります。

精液検査で「問題ない」と言われても手放しでは喜べない

今まで旦那さんの精液所見を聞いて問題ないと言われた方は数多くいました。しかし男性不妊を研究するにつれ、「問題ない」は手放しで喜べる状況ではないということがわかって来ました。

WHO(世界保健機関)では基準値が

  • 精子濃度1600万/ml
  • 運動率42%

となっていますが、日本でおこなわれた「妻が自然妊娠をした男性792人」を対象にした研究※2では中央値が

  • 精子濃度8400万/ml
  • 運動率66%

という結果が出ています。このことから当院でも基準値を上記の精子濃度8400万/ml、運動率66%に設定しています。特に自然妊娠や人工授精での妊娠を目指している方はこの数値を目標にしています。

 

また体外受精(採り出した卵子に精子をふりかける)へステップアップした方でも精液所見が悪ければ顕微授精(採り出した卵子1つに対し1匹の精子を針で注入する)という方法になります。顕微授精は体外受精よりも受精率は高いのですが、受精後は体外受精の方がその後の経過が良いと言われているので、体外受精へステップアップした方でも精液所見が良くなることにより、顕微授精ではなく体外受精での胚盤胞培養が望めます。

 

また顕微授精は人が見た目で良好な精子を1つ選び受精させるのですが、精液所見が悪い人ほど射出精子中にDNA損傷がある精子が多くなるという報告があります※3。これは見た目が良好な精子であってもDNA損傷が起きていることがある為、顕微授精であっても少しでも精液所見を良くしDNA損傷が起きている精子が選ばれる確率を下げることが大切です。

SQA-iO(精子自動分析機)を導入!より詳細なデータがわかるようになりました

当院では2023年5月にSQA-iO(精子自動分析機)を販売会社である株式会社ジャフコ様のご厚意で導入しました。

 

当院では従来、院長が精子観察用の顕微鏡でカウントしていたのですが、このSQA-iOを導入することにより、より詳細なデータがわかるようになりました。

 

SQA-iO_HP案内

 

特に高速前進運動精子濃度や高速前進運動率、SMI(精子自動性指数)が上昇することで、タイミング療法や人工授精の方での妊娠率の上昇が期待できます。

 

またSQA-iOで算出されるSMI(精子自動性指数)が上がることにより、体外受精においての受精率が上昇するという報告があります※4。

 

これらの項目を随時確認していくことで、ご自分の精子力を把握しながら施術していきます。

非閉塞性無精子症の方はTESEを受ける前にご相談してください!

当院には非閉塞性無精子症方からのお問い合わせが度々あります。

 

当院の施術によって非閉塞性無精子症では無い造精機能障害の方は運動精子濃度が上がることがわかっているのですが、非閉塞性無精子症の方もそうでない方も精子を作る場所は同じなので、仮に極わずかでも精巣内で精子が作られていれば射出精液中に精子が出てくる可能性があります。

 

またTESEで精子が見つかる可能性や採れる数が増える可能性もあります(セルトリオンリーの方やAZF領域のaやb欠失の方であれば施術効果はありません)。

 

施術開始前にTESEにて精子が8匹採れた方(融解時に不動精子だったため顕微授精はできず)が、施術開始後に数回の精液検査で射出精液中に合計5匹運動精子を確認でき2匹凍結できた例もあります。

 

しかしTESEを受けられた後だと精子が居そうな精細管を取った後のため、見つからなかった場合はその後に鍼灸施術を受けても見つかる可能性は著しく低くなります。

 

TESEを検討されている場合、パートナーの方の年齢や卵巣機能の状態にもよっては急いでTESEをした方が良いこともありますが、まだ状況的に待てる余裕がある方は6ヶ月ほど当院での施術を受けてからTESEに臨まれると可能性が広がるのではないかと考えているので、TESEを受ける前にご相談してください。

 

ただし先述した通り、セルトリオンリー(これはTESEの結果わかるものですが)やAZF領域aまたはb欠失の方はその限りではありません。

お手軽精子健康チェック

  • たばこを吸っている
  • 睡眠不足である
  • ストレスを感じている
  • ブリーフ、ボクサーパンツをはいている
  • サウナにいく
  • 熱いお風呂が好き
  • 長風呂する
  • 膝上でノートパソコン作業をする
  • 育毛剤を使っている
  • 肥満気味である
  • 飲酒量が多い
  • 自転車、バイクに乗ることが多い
  • 禁欲期間が長い
  • 食事の栄養バランスが悪い
  • 痛み止めをよく服用する
  • 胃薬をよく服用する

この項目は当てはまれば当てはまるほど精子が弱っている可能性があります。精子は少しのことで弱るので、上記の項目を避けて日常生活を送って下さい。

参考文献

※1 Fertil Steril 2022; 118: 852(米国)doi: 10.1016/j.fertnstert.2022.08.012

※2 BMJ Open.2013;3:pii:e002223

※3 歯科学報,103(3):223-230

※4 日不妊会誌 45:95-100 2000

レーザー治療器を導入しております

当院は不妊治療患者様に対して従来、鍼灸+整体で施術をおこない多くの方に喜んでいただいておりました。
さらに高い施術効果を出すために、2020年7月よりレーザー治療器(スーパーライザー)を導入し、現在施術をおこなっております。
詳しくはレーザー治療器(スーパーライザー)についてをご覧ください。

詳細はこちら

営業時間

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    ご予約・お問い合わせ

    06-6878-2209

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