
精子全滅から復活の軌跡
妊活中の方は精子が熱に弱いというのを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
コタツやサウナ、通気性の悪い下着など陰嚢(袋の部分)を暖めてしまうものは沢山あるのですが、その中でも一番気をつけなければならないのが
発熱
です。
皆さん好きで風邪をひいているわけではないでしょうが、コロナもありますしこれからの季節特に体調に気をつけなければなりません。
私は昨年のお盆に40℃の熱が二日ほど続き、
精子が全滅
しました(泣)
ちょうど精子観察用の顕微鏡が手元に来た時だったので、今どのような状態か観てみようと思い観たところなんと精子が
0!!
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
Σ( ̄□ ̄|||)
弱っているだろうとは思っていましたが、まさかの0!!
昨年の年始から春にかけて研究の一環で、スマホ用精子観察キットで精子がある程度いることは確認できていましたので(詳しい数値はわかりませんが)、発熱の影響はあきらかでした。
弱っているだろうと予想はしていましたが、まさかの結果にかなり驚くと同時にだいぶ凹んだことを覚えています。
その時に精子は基となる細胞から成熟した精子になるのに74日かかるので、このまま何も生活習慣を変えず、鍼灸施術もせずに過ごしたらどのような経過を辿るのだろうとふと思い、経過を観察することにしました。
以下は全滅から復活までの経過です。
2019.8.13(発熱二日目)
精子濃度:0
運動率:0
精子全滅!
2019.8.27
精子濃度:1500万/ml
運動率:40%
かろうじて生き残ってたやつが出てきたのかも?
2019.9.14
精子濃度:0
運動率:0
残ってた精子も死滅した模様。
2019.10.11(発熱から約2ヶ月)
精子濃度:350万/ml
運動率21.4%
す、少し復活してるーー!!
2019.11.1(解熱してから約74日)
精子濃度:3320万/ml
運動率:87%
見事V字回復!まさに教科書通り。
2019.11.28
精子濃度:4070万/ml
運動率:60.7%
運動率は下がったが濃度が更に上昇。
2019.12.10
精子濃度:6560万/ml
運動率:67%
濃度が更に上昇。
と発熱してからこのような経過を辿りました。
今回に関しては高熱により全滅してしまいましたが、高熱を出したからといって必ずしも全滅するわけではないと思います。
ダメージは人にもよるし、その時々によって違うと思います。
しかし影響を与えることは間違いないので、妊活中の男性はこれからの季節特に
風邪にご注意を!!
大事な人工授精や採卵に影響が出る可能性があるので体調管理には十分注意して下さいね。
五月が丘鍼灸治療院・内名博志
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