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院長ブログ・お知らせ

男性不妊鍼灸の治療成績~85.7%の方に改善傾向~

精子力の大切さ

男性の精子力の低下が懸念される昨今、当院には男性不妊でお悩みの方が数多くご来院されます。

妊娠・出産するためには卵子だけが良くてもうまくいかないケースが多々あります。

不妊の原因の半分は男性が関わっていると言われ、また受精卵は半分卵子、半分精子由来の染色体で構成されるので「精子の質」が問われるのも当然だと言えるでしょう。

当院は男性不妊治療にも力を入れており、大阪の鍼灸院で初めて精子観察用の顕微鏡を導入しました。

2019年の9月頃に顕微鏡を導入してから、男性不妊鍼灸をご希望の方に対して、施術をおこないながら月に1度精液所見の測定をおこなっています。

この顕微鏡を使って得られるデータは精子濃度と運動率なので、厳密にいうと先ほど述べた「精子の質」まではわかりませんが、精液所見の悪い人ほどDNA損傷率が高かったというデータがありますので

Satoru KANEKO : Observation of DNA fragmentation in human sperm and its exclusion from ejaculated human se- men(Department of Obstetrics and Gynecology, Ichikawa General Hospital, Tokyo Dental college)

精液所見を良くすることで質の良い精子が増えるということが言えると考えています。

精液所見が悪い方が良くなれば自然妊娠する確率も上がりますし、人工授精での妊娠する確率も上がるでしょう。

また顕微授精一択だった方が体外受精(ふりかけ法)をおこなうという選択肢も出てきます。

不妊治療の選択肢を広げる為にも、精液所見は良いにこしたことはありません。

当院のデータ

2021年7月までに来院された23名のデータを大阪大学で教鞭をとっている方に解析していただいたところ、このような結果になりました。

施術開始前の運動精子濃度の平均値と施術開始後の運動精子濃度の平均値を比べたところ、施術前後で合計4個以上のデータがある方14名中12名の方に改善傾向がみられました(データ数が少ない方は除外しています)。

また運動精子濃度±1500万/mlを誤差として考えても50%の方が改善しています。

このデータから、

当院の施術を受けると多くのケースで運動精子濃度が増える傾向にあるということがわかります。

また精液所見は改善しながらもたまに悪い時が出てきます。

しかし施術を続けていると、悪いながらもそれでも前よりは良い状態になる傾向にあります。

これは精子の底力が上がってきていると言えるでしょう。

またt検定をしていただいたところ4名の方が有意に運動精子濃度が上昇していました。

まだまだ分母が少ないですし、自院で測定している数値も入っているので、バイアスがかかっていると指摘されると思います。

また、その他様々な因子によって精液所見は変化するので、数値化するのは簡単ではありませんが、それを補ってあまりあるデータの母数を増やし、解析することでより信憑性が増していくと考えています。

なかなか精液所見が改善しなくてお悩みのご夫婦は沢山いらっしゃると思います。

あの手この手尽くしてみたけれどなかなか改善されずにお悩みの方は鍼灸という選択肢もあるよということを知っておいてください(ただしこの結果はあくまでも当院の施術方法をおこなった時の数値なので、他院には適用されませんのでご注意ください)。

もちろん皆が皆改善するわけではありませんが、今よりは良くなる可能性は十分にありますので、男性不妊でお悩みの方はお気軽にご相談してくださいね。

こちらもご参考にどうぞ。

男性不妊https://satsukigaoka-chiryoin.com/dev_wp_satsukigaoka/medical/funin_male/

当院の男性不妊用のページです。

五月が丘鍼灸治療院 内名博志

院長顔写真

院長 内名 博志

昭和60年生まれ
明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)卒

日本不妊カウンセリング学会:不妊カウンセラー
一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関):理事

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