妊娠を目指す人やそうでない人、全ての人にとって重要な睡眠。
睡眠時間が何時間だと最も妊娠しやすいのかを調べた論文があったので、ご紹介致します。
Fertil Steril 2019 Jun;111(6):1201-1210
Female sleep patterns, shift work, and fecundability in a North American preconception cohort study
睡眠時間が短くなると妊娠率が下がる
この論文では女性の睡眠時間、仕事のシフトと妊孕性を前向き研究で調べており、自己報告のアンケートで回答を得ています。
対象は2013-2018年までの6873名を対象としていました。
一日8時間睡眠の方を基準とし、6時間未満、6時間、7時間、9時間以上で比較した場合に妊孕比(妊娠しやすさ)は
6時間未満:6時間:7時間:8時間:9時間以上=0.89 :0.95 :0.99 :1.00:0.96
となっており、
睡眠時間が短いと妊娠しにくくなっていることがわかります!
この結果から見ると、ベストな睡眠時間は7~8時間と言えるでしょう。
日常生活が忙しいとは思いますが、これぐらいの睡眠時間は確保して欲しいところです。
また睡眠障害がある方も妊娠しにくくなっていると報告されている(睡眠障害無し:50%未満の確率で睡眠障害:50%以上の確率で睡眠障害=1.00:0.91:0.80)ので、眠りが浅い方や、なかなか寝付けない方は寝る前の生活リズムを見直してみてください。
・寝る1時間前にお風呂に入る(放熱の過程で眠りにつきやすくなる)
・カフェインの摂取はほどほどに(夜は摂取しない)
などでしょうか。
できるところから始めてみてくださいね。
あと肩こりや強いストレスがあると自律神経が乱れやすくなり、これも寝つきが悪くなったり、睡眠の質を下げたりします。
これに関しては当院の施術で改善することが多く睡眠導入剤を飲まなくても寝られるようになった方や減薬に成功した方もいらっしゃいます。
寝つきが悪い方や眠りが浅い方はご相談ください。
当院がおこなっている整体も効果がありますし、スーパーライザーを星状神経節という交感神経の束に照射するのもよく効きます。
あと寝なあかーん!!!!と思いすぎるとこれもまたストレスになるので、どうしても寝られなかったらその時は一度寝るのを諦めて何か温かいものでも飲んでぼーっとしてみてください。
勤務形態による妊娠への影響はない
この論文では勤務形態と妊孕性についても記載されており、勤務形態により妊娠への影響は無かったと報告しています。
この論文にはshift work patternsとしか記載されていないので詳細はわかりませんが、恐らく夜勤なども含まれていると思います。
しかし勤務形態による差は無かったと報告しているので、いつ寝るかよりもどれだけまとまった睡眠時間が確保できるかが重要なのだと思います。
不妊治療はとにかくストレスが溜まりやすいものです。
五月が丘鍼灸治療院 内名博志
それにより睡眠の質が下がっている方も多くいると思うのですが、このブログに記載されたような内容やご自分に合った方法を見つけて、なんとか質の良い睡眠を確保して下さいね。
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