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院長ブログ・お知らせ

【院長レポート】JISRAM実技研修に参加してきました!

先日、一般社団法人 日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)の実技研修に参加するため、東京に行ってきました。

JISRAM実技研修の様子

JISRAMは、婦人科領域、とくに生殖鍼灸(不妊鍼灸)の研究に特化した開業鍼灸師が集まる団体です。科学的根拠にもとづいた技術の共有と標準化を目的に、定期的に研修や学会活動を行っています。

研修の前日は「明日の不妊症看護を考える会」という勉強会で知り合った、生殖専門医や生殖医療の現場で働く看護師、同じJISRAMの鍼灸師の方々と飲みに行きました。

それぞれの立場から最近の現場の様子や取り組みを共有し合い、刺激を受けると同時に、改めて仲間としてのつながりを感じる時間になりました。

JISRAM実技研修前日の飲み会の様子

実技研修では、JISRAMが特に大切にしている治療法である「陰部神経刺鍼」「中髎穴刺鍼」について再確認を行いました。陰部神経刺鍼や中髎穴刺鍼は、当院の不妊鍼灸でも大切にしている手技です。

婦人科領域で鍼灸の効果を科学的に検証するのは簡単ではありませんが、これらの手技は基礎研究の段階で良好な結果が報告されています。

採卵数の増加に関わる「陰部神経刺鍼」

陰部神経刺鍼(いんぶしんけいししん)は、骨盤の深い位置にある陰部神経叢(いんぶしんけいそう)を刺激する手技です。

やや深めに鍼を入れて神経に響きを与えることで、排卵誘発を行っている際の採卵数が増える傾向が確認されています。

子宮の血流を高める「中髎穴刺鍼」

中髎穴刺鍼(ちゅうりょうけつししん)では、骨盤の奥にある第三仙骨孔という部分に、響きが伝わるように針で刺激を与えます。

これにより、子宮へ血液を送る「子宮動脈」の抵抗値が低下することが報告されています。
抵抗値の低下とは、血管がよりしなやかに広がり、血液の流れがスムーズになる状態のことです。

子宮への血流がスムーズになると子宮内膜厚が厚くなり、妊娠のしやすさにつながるとされています。

参考:一般社団法人 日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)|効果が検証された治療手技研修

今回の学びを日々の治療に生かして

今回の研修も、とても勉強になる内容でした。

今後も積極的に学会や研修に参加し、知識と技術を磨いていきたいと思います。学んだことは、日々の施術に活かすとともにホームページやSNSでも発信していく予定です。

妊活中の方で鍼灸治療をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。

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院長顔写真

院長 内名 博志

昭和60年生まれ
明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)卒

日本不妊カウンセリング学会:不妊カウンセラー
一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関):理事

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