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院長ブログ・お知らせ

妊活中の方はイソジンの使用に要注意!!

先日、イソジンの使用によるうがいが新型コロナウイルスの重症化を防ぐという話が出ました。

予防ができると思った方も大勢いるようで、すぐに売り切れたみたいですね。

うがいそのものに関しては色々な意見があるので、ここではその是非は置いておきます。

今回注意喚起しておきたいのはイソジンを含むヨードの入ったうがい薬の使用についてです。

ヨードは喉の粘膜から100%吸収されるので 、ヨードの入ったうがいぐすりの頻回の使用は甲状腺へダメージを与えます。

甲状腺の機能が低下すると流産や早産のリスク上昇やプロラクチンというホルモンの上昇による不妊の原因になる可能性があるので注意しなければなりません!!

たまにするぐらいであれば問題ないようですが、習慣化するとリスクが上昇するようです。

日本人は元々ヨード摂取の多い人種(こんぶ、ひじき、もずくなど)で、知らず知らずのうちに甲状腺の機能が低下している方も少なくないと言われています。

そこにさらに過剰なヨードが入ると甲状腺機能が低下してもおかしくはありません。

そしてここからがまたややこしいのですが、

妊娠・出産を目指している方とそうではない方の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の基準値が違うのです。

通常TSHの上限値は5.0ですが、妊娠・出産を目指している方の上限値は2.5になります。

しかし通常の健康診断などでは例えTSHが4.0などでも基準値以内なので、何も指摘されません。

しかしTSHが2.5を超えると流産や早産のリスクが上がるので、気をつけなければなりません。

流産を繰り返す方は不育症の検査を受けるのですが、その項目の中に甲状腺の項目があるぐらい妊娠・出産に大きく関わっているのです。

吉村知事の話では一日4回のイソジンうがいで重症化を防げるということなので、もし感染してしまったらイソジンうがいも有りでしょう(妊娠中やその可能性がある方は医療機関で要相談)。

しかし予防効果はないと言われているので、予防目的でされるのはオススメしません。

知事もこの未曽有の事態の中、少しでも重症化を防ごうとされている姿には頭が下がりますが、妊活中の方はイソジンの使用に十分注意して下さい。

五月が丘鍼灸治療院 内名博志

院長顔写真

院長 内名 博志

昭和60年生まれ
明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)卒

日本不妊カウンセリング学会:不妊カウンセラー
一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関):理事

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