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院長ブログ・お知らせ

適正体重でないと妊娠しにくい?!

目次
・妊娠と体重の関係は?
・なぜ妊娠しにくくなるのか
・特にこのような方は減量が効く!
・赤ちゃんを守る!

1.妊娠と体重の関係は?

こんにちは、五月が丘鍼灸治療院院長の内名(うちみょう)です。
随分と寒くなってきましたね(^^;
寒くなってくると活動量も減り、気が付けば体重が・・・
という経験をされた方は多いのではないでしょうか。

今回は体重と妊娠の関係についてのご質問があったので、体重と妊娠の関係についてお話しますね。

まず結論から先に言いますと・・・
 

体重が過多もしくは極端に低い方は妊娠しづらくなります!

 

2.なぜ妊娠にくくなるのか

ではなぜ体重が妊娠と関係しているのか?

まず体重と妊娠の関係についてはBMI(Body Mass Index)で評価します。

BMIの計算式はこちら


体重(Kg)÷身長(m)の二乗

となり、一般的な適正値は18.5~25(妊娠・出産に向けての理想は20~22)とされています。

例えば身長160cm、体重56kgの方は

56÷1.6の二乗=56÷2.56=21.9

となります。

理想的ですね♪

このBMIが適正値より低い場合、排卵しづらくなります。

また適正値より高い場合は

※1
子宮内膜の機能低下、出産率低下 が懸念されます。

以前は卵子の質も悪くなるという報告もあったのですが、最近は着床の方に悪影響という報告が増えてきています。

Fertil Steril 2022; 117: 783 doi: 10.1016/j.fertnstert.2021.12.031

Fertil Steril 2022; 117: 790 doi: 10.1016/j.fertnstert.2022.01.035

 

特にこのような方は減量が効く!


様々な研究から特に自然妊娠や人工授精での妊娠を目指す方には減量の効果があるようです。

しかしART治療の胚移植においても着床への悪影響が懸念されるので、いずれにせよ減量はしておいた方が良いでしょう。

ただし痩せるのを待っているとその分年齢が進むので治療と同時進行する方が良いと思います。

また不妊治療は多くのお金がかかります。
その一回一回の成功率を少しでも上げるために、BMIを適正値にすことは大切なのではないでしょうか。

 

赤ちゃんを守る!


そして何より大切なのは肥満であると母子ともに妊娠時のリスクが増加するということです。

主な合併症としては
・妊娠高血圧症候群(昔でいう妊娠中毒症)
・妊娠糖尿病
・胎児の発育不全や巨大児
・胎児死亡

などがあります。

妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になると赤ちゃんの将来的な体質に関わるとも言われるので、赤ちゃんのためにもご自分のためにも適正なBMIを目指して下さいね。

減量の方法についてはまた後日お話ししますので、まずは一度ご自分のBMIを計算してみましょう♪

院長顔写真

院長 内名 博志

昭和60年生まれ
明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)卒

日本不妊カウンセリング学会:不妊カウンセラー
一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関):理事

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