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院長ブログ・お知らせ

葉酸摂取で妊娠率アップ!!

葉酸は妊娠前から重要

葉酸(ビタミンB群の一種)を妊娠前から摂取すると


・妊娠率アップ
・無排卵率低下
・排卵改善
・卵巣機能の改善
・妊娠までの期間が短縮
・黄体ホルモン(プロゲステロン)の値が上昇

が期待できるという報告があります!

妊活中の方で葉酸が妊娠初期に大切ということを知っている方は多いのではないでしょうか。

母体で葉酸が不足すると、胎児の神経管閉鎖障害をひき起こす原因となります。

このため妊娠前からの葉酸摂取が望ましいと言われているのです。

神経管閉鎖障害とは、先天性の脳や脊柱に発生する癒合不全のことをいい無脳症、脳瘤、二分脊椎症が含まれます。

神経管は妊娠6週末で完成するので、妊娠が成立する1か月以上前から服用しておくことが理想です。

このように妊娠成立後に葉酸は必要と考えられてきたのですが、実は妊娠率アップにも寄与することがわかってきました。

Dietary folate intake and fecundability in two preconception cohorts https://academic.oup.com/humrep/article-abstract/37/4/828/6512239

Folic acid supplementation and fecundability: a Danish prospective cohort studyhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26081493/

前者は2012〜2019年の期間にデンマークにおいて3755名を対象にした研究と2013〜2020年の期間にアメリカにおいて5804名を対象にした、葉酸摂取(食事とサプリメント)と妊孕性(妊娠する力)の関係について前方視的に検討したものです。

後者は2007~2011年の間に、妊娠を考えいてる3895人のデンマーク居住女性(18~45歳)を対象に、葉酸単独摂取や葉酸含有のマルチビタミン摂取と妊孕性の関係を前方視的にインターネットで調査したものです。

前者では葉酸摂取量が1日400㎍以上の方を1.00(基準値)とし、250~399㎍、250㎍未満の群と妊孕性を比べたところ、デンマークの方の調査では葉酸摂取量

400㎍以上:250~399㎍:250㎍未満=1.00:0.92:0.80

という結果になり、

葉酸摂取量が1日400㎍未満だと妊孕性が有意に低下することがわかりました。

またアメリカの方の調査でも葉酸摂取量

400㎍以上:250~399㎍:250㎍未満=1.00:0.95:0.81

となり、有意差は出ませんでしたが葉酸摂取量が減ると妊孕性が低くなる可能性があることがわかりました。

後者の調査では

葉酸サプリメント摂取群は非摂取群に比べて妊娠率が1.15倍高いという結果になったと報告しています。

サプリメントの内容は葉酸単独、マルチビタミン単独、葉酸+マルチビタミンいずれにおいても妊娠率は高かったようです。

葉酸以外のビタミンも妊娠率を上げるものが多々あるので、この結果は納得ですね。

また月経周期が不順な場合と安定している場合とで比較すると、不順な場合には妊娠率が1.35倍であり、安定している場合の1.11倍より高かったと報告しています。

さらに月経周期が27日未満と30日以上、27~29日で比較したところ、

27日未満:30日以上:27~29日=1.36倍:1.24倍:1.10倍

となり

月経周期が理想的と言われる27~29日より長かったり短かったりする方の方がより効果が高かったようです。

つまり

葉酸サプリメントを摂取している方が妊娠率が上がり、さらに月経不順や月経周期が27日未満や30日以上の場合によりその傾向が強かったことを示唆しています。

葉酸摂取に関しては食事からだと摂りにくいのでサプリメントでの摂取をおススメします。

含有量は最低でも400㎍は欲しいところです。

日本人は葉酸を効率よく吸収できない遺伝子を持っている割合が67.2%もあると言われています。

詳しくはここからhttps://www.elevit.jp/

エレビットでなくても大丈夫ですが、葉酸を摂取する場合はしっかり含有されているものを選びましょう!

以上のことから

妊活中の方は今から葉酸を摂取ることをおススメします!

五月が丘鍼灸治療院・内名博志

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