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院長ブログ・お知らせ

妊活中にコーヒーを飲んでもいい?なぜダメ?やめられない人向けの工夫も紹介!

監修者

妊活中とカフェインの関係については、現時点で決定的な見解があるわけではありません。しかし、カフェインをとりすぎると妊娠のしやすさに影響するという報告もあり妊活中はカフェインを控えるように言われることが多くあります。

とはいえ、コーヒーをやめるのが難しかったり、代わりになる飲み物を探している方も多いでしょう。

そこで、この記事では妊活とカフェインの関係性、コーヒーの目安量とその理由、カフェインを減らす工夫まで、わかりやすく解説します。

妊活中のコーヒーはダメ?

カフェインの摂取量と妊娠の関係については、これまでに多くの研究が行われています。しかし、妊娠に有効・不利益という決定的な結果は出ていません。

そのため、妊活中にコーヒーを飲むことが必ずしもダメとはいえませんが、カフェインのとりすぎが妊娠のしやすさや妊娠後の体に影響する可能性があるという報告※1、2)があります。

妊活中の女性はコーヒー1〜2杯が目安

コーヒーを淹れる女性の手元

妊活中のカフェイン摂取について、はっきりとした決まりはありません。

それでも、多くの病院やクリニックでは「カフェインは1日200mgまで(コーヒーなら1〜2杯程度)」を目安に控えるよう伝えているところが多いです。

この基準は、英国食品基準庁(FSA)が妊娠中の女性に向けて発表したカフェイン摂取量をもとにしていると考えられます。FSAによると、カフェインのとりすぎは赤ちゃんの体重や健康に影響する可能性があるため、1日200mg以内におさえることが望ましいとされています。

コーヒー以外のカフェインにも注意!

カフェインはコーヒーだけでなく、お茶や紅茶、エナジードリンク、コーラなどにも含まれています。そのため、日常的にこれらの飲み物を飲んでいる人は、思っているよりもカフェインをとっているかもしれません。

以下は、主な飲料の100mLあたりのカフェイン量となります。

飲み物カフェイン量
ドリップコーヒー約60mg
紅茶約30mg
煎茶約20mg
エナジードリンク約32〜300mg

飲み物や量によって含まれるカフェイン量は変わるため、正確に把握するのはなかなか難しいでしょう。

カフェインのとりすぎが気になる方は、コーヒーを1〜2杯にとどめて、それ以外の飲み物はノンカフェインを選ぶと安心です。

妊活中の男性もコーヒーの取りすぎに注意

コーヒーを飲む男性と女性

妊活中は、男性もカフェインのとりすぎに気をつけたいところです。

ある研究では、カフェインの摂取量が多い男性は、体外受精(とくに顕微授精)による出産率が低くなる傾向があることが報告されています。また、その理由の一つとして、カフェインが精子のDNAに影響を与える可能性があると考えられています。※3)

とはいえ、1日1〜2杯程度のコーヒーであれば、大きく心配する必要はありません。妊活を始めたら、夫婦一緒にカフェインをとりすぎないように気をつけましょう。

妊活中のカフェインを減らす工夫

ここからは、無理なくカフェインを減らすための工夫を紹介します。

少しずつ減らしていく

毎日カフェインをとっていた方が急にカフェインをやめようとするとストレスに感じることがあります。コーヒーであれば、まずは1日1〜2杯を目安に少しずつ減らしていくことからはじめましょう。

ゆっくりと時間をかけて味わうことも大切です。一気に飲まず、香りや温かさを楽しみながら飲むことで、少ない量でも満足しやすくなります。

ノンカフェインに置き換える

カフェインレスのコーヒーや紅茶を選ぶと、いつもの習慣を大きく変えずにカフェインを減らせます。また、麦茶やルイボスティー、ハーブティーなど、カフェインが含まれていない飲み物を取り入れてみるのもおすすめです。

生活習慣を見直す

「起きたらコーヒー、疲れたらコーヒー」というように、コーヒーを飲む習慣がある人は生活習慣を見直してみましょう

例えば、朝目覚めたらカーテンを開けて自然光を浴びたり、深呼吸をして体を伸ばしたりすることで、気持ちよく1日をスタートできます。仕事や家事の合間に気分転換したいときは、軽いストレッチや少しの散歩、音楽を聴くなどを取り入れてみてください。

最初はストレスを感じるかもしれませんが、少しの変化を積み重ねていくことで自然とカフェインをとる機会を減らしていけます。

妊活を始めたら食生活を見直そう

バランスの良い食事

妊娠しやすい体をつくるためには、カフェインを控えるだけでなく栄養バランスのとれた食事をとることも大切です。

5大栄養素といわれる、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルをしっかりとると、健康な体づくりができます。

まずはできることから、少しずつ見直していきましょう。

妊活に関するお悩み、お気軽にご相談を

この記事では、妊活中のコーヒーやカフェインについて解説しました。 カフェインを控えたり栄養バランスのよい食事を心がけたりすることは、妊娠しやすい体づくりにつながります。

しかし、妊活中の方の中には、自分でできることを続けていてもなかなか結果が出ず、先が見えない不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

五月が丘鍼灸治療院では、日本不妊カウンセリング学会認定・不妊カウンセラーの内名院長が、鍼灸やカウンセリングによって妊活をサポートしています。

「妊活中の体調を整えたい」「妊活について相談したい」と感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

>>五月が丘鍼灸治療院へのご予約・お問い合わせはこちら

参考文献

※1)Oostingh EC, Hall J, Koster MPH, Grace B, Jauniaux E, Steegers-Theunissen RPM. The impact of maternal lifestyle factors on periconception outcomes: a systematic review of observational studies. Reprod Biomed Online. 2019;38:77–94. doi:10.1016/j.rbmo.2018.09.015

※2)Lyngsø J, Ramlau-Hansen CH, Bay B, Ingerslev HJ, Hulman A, Kesmodel US. Association between coffee or caffeine consumption and fecundity and fertility: a systematic review and dose-response meta-analysis. Clin Epidemiol. 2017;9:699–719.

※3)Male caffeine and alcohol intake in relation to semen parameters and in vitro fertilization outcomes among fertility patients,A. E. Karmon(2017)

院長顔写真

院長 内名 博志

昭和60年生まれ
明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)卒

日本不妊カウンセリング学会:不妊カウンセラー
一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関):理事

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