どのくらい精子を溜めるべき?
妊活している人なら、一度は悩んだことがあると思います。
この記事では、精子を溜める期間や精子の質を高める方法について、ご紹介します。
射精頻度の目安は、3日に1回
よく「射精頻度は3日に1回がいい」と言われます。
しかし、不妊治療の専門医の中でも、「禁欲期間は1日〜2日がいい」という医師もいれば「毎日射精しても問題ない」という医師もいます。
3日に1回を目安と考えるといいでしょう。
精子を溜めすぎると、精子の質が低下する
「精子を溜めると、精子の量が増えていいのでは?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
確かに、精子を溜めると、精液量や精子の数は増えるものの、精子の質は低下します。
通常、男性は、毎日1億匹ほどの精子を作って貯蔵しています。
しかし、精子の貯蔵庫にも限界があります。
あまりにも精子を溜めすぎると、古い精子から出る活性酸素によって、せっかくできた新鮮な精子が弱ってしまうのです。
実際に、アメリカで2023年に公開された研究結果では、禁欲期間が短い方が、妊娠率および出生率が上がることが確認されています。
精子の質を高める方法
精子の質を高めるには、次のような方法があります。
健康的な生活をする
精子の質を高めるためには、健康的な生活が欠かせません。
具体的には、次のようなことに気をつけてください。
- ・喫煙を控える
- ・十分な睡眠をとる
- ・栄養バランスの良い食事をする
- ・お酒を飲みすぎない
喫煙は、精子の質に悪影響を与えます。
タバコの有害物質が精子にダメージを与え、妊娠の確率を下げてしまうので、タバコを吸っている人は控えましょう。
また、睡眠不足や栄養バランスの偏りも、精子の質を低下させる原因です。
十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけると、精子の質アップにつながります。
精巣の温めすぎに気を付ける
精子の質を高めたい人は、精巣の温めすぎに注意してください。
- ・長時間の入浴やサウナを避ける
- ・ノートパソコンを膝の上に置かない
- ・タイトな下着やパンツを控える
精巣の温度が上がりすぎると、精子の生産に悪影響を与えます。
入浴やサウナだけでなく、長時間、膝の上でノートパソコンを操作するのも避けたい行動です。
精子の質を高めるために、精巣を適切な温度に保つことを意識しましょう。
禁欲しすぎない
精子の質を高めるためには、禁欲しすぎないことが大切です。
前述した通り、精子を溜めすぎると、精子の質が下がってしまいます。
定期的に射精して新鮮な精子を保つことが、妊活成功のカギになるかもしれません。
鍼灸施術を受ける
鍼灸施術は、精子の質を高めるのに効果的です。
当院に通われた男性不妊患者さん26人に精子検査を実施した結果、鍼灸施術をしたことで、有意に運動精子濃度が上昇したというデータも出ています。
さらに、日本の鍼灸院で唯一、精子観察用顕微鏡やSQA-iOという検査機械を導入。
定期的に精子の状態を観察しながら、鍼灸施術を行っています。
精子を溜めることに関して、よくある質問
ここでは、精子を溜めることに関して、よく寄せられる質問に回答します。
長期間射精しないとどうなる?
精子の質が低下してしまいます。
精子を溜めすぎると古い精子が活性酸素でダメージを受けて、新鮮な精子も弱ってしまいます。
射精頻度の目安は、3日に1回です。
精子は貯められますか?
精子は毎日作られており、体内で一定期間は貯めることができます。
しかし、精子を7日以上溜めると、精子の質が低下するといわれています。
射精量を多くする食べ物は?
射精量を増やしたい人は、亜鉛やビタミンCを含む食べ物を摂るのがおすすめ。
亜鉛が豊富とされるのは、牡蠣や牛肉、卵、ナッツ類です。
ビタミンCは、オレンジやキウイ、赤ピーマンなどに多く含まれています。
精液は枯渇しますか?
精液が完全に枯渇することはありません。
頻繁に射精をすると一時的に量が減ることはありますが、時間が経てば正常に戻ります。
射精障害などの場合は、精液が生成されても出てこないことはあります。
まとめ
妊娠率を向上させるためには、精子を溜めすぎないことが大切です。
3日に1回を目安に射精すると、精子の質が低下するのを防ぎやすいでしょう。
また、精子の質を高めるためには、健康的な生活習慣も重要です。
喫煙を控え、十分な睡眠をとり、バランスの良い食事を心がけてください。
当院では、鍼灸施術により、精子の質を改善するサポートをしています。
妊活にお悩みの方や、男性不妊でお悩みの方は、一度ご相談ください。
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