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院長ブログ・お知らせ

卵巣機能が低下する?!妊活中は鉄分の摂りすぎに要注意!

鉄分の摂りすぎに注意_サムネイル
監修者

妊活中は葉酸やビタミンなど、さまざまなサプリメントなどをとっている方がたくさんいらっしゃいます。

私も初診の時に「どんなサプリを飲んでいますか?」と必ずお聞きしますが、鉄分入りのマルチサプリメントを飲んでいる方も少なくありません。

鉄欠乏性貧血が原因で飲んでいる方もいますが、中にはなんとなく飲んでいる方もおられます。

妊活中の鉄分は、不足しても摂りすぎても良くありません。「ちょうどいい量」を意識することが大切です。

今回は、妊活中の鉄分摂取、鉄分摂りすぎによる症状などについてご紹介します。

妊活中は鉄分の摂りすぎに注意

サプリメントを飲む女性

鉄分は、私たちの体にとって欠かせない栄養のひとつです。

特に生理がある女性は月経のたびに鉄分が失われていくため、鉄分不足になりやすいと言われています。また、妊娠すると赤ちゃんに酸素や栄養を届けるため、普段よりも多くの鉄分が必要になります。

このような背景から「妊活中から鉄分をしっかりとっておこう」と考える方が多いのは自然なことです。

しかし、最近の研究では、鉄分を摂りすぎてしまうと卵巣機能が低下する可能性があるといわれています。

2023年に発表された研究では、不妊治療を受けている582人を対象に調査した結果、1日45mgを超える鉄分をとっていた人は、卵胞の数(AFC)が少ない傾向があったと示しています。鉄分の摂取量が1日20mg以下だった人と比べて、45〜64mgとっていた人は17%、65mg以上だった人は32%、卵胞数が少なかったそうです。

また同研究では、鉄を含むサプリメントの摂取量が多い人ほど、生理3日目の卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くなる傾向も確認されました。
卵胞刺激ホルモンの値が高いということは、卵巣の機能が低下しているサインでもあります。

つまり、こうした結果をふまえると、妊活中の鉄分は「とれば安心」というわけではなく「摂りすぎないことも大切」といえます。

鉄欠乏性貧血の方以外は、妊活中にサプリメントなどで多くの鉄分を摂りすぎないようにしましょう。

海外サプリメントの鉄の含有量に注意

サプリメント

最近は、海外製のサプリメントをネットで購入する方が増えています。鉄分を多く含むマルチビタミンサプリメントや鉄サプリメントも、例外ではありません。

海外製のサプリメントは、日本製よりも鉄の含有量が多いため注意が必要です。

実際に、海外製のサプリメントが原因で「鉄過剰症」になったケースも報告されています。

厚生労働省が調べた海外製の鉄サプリ5製品では、いずれも1日分に含まれる鉄の量が日本人の食事摂取基準の推奨量を大きく上回っていました。

参考:独立行政法人 国民生活センター 「海外事業者の鉄サプリメントの長期使用により鉄過剰症を発症」

鉄分を摂りすぎたときの症状

鉄分をとりすぎると「鉄過剰症」になることがあります。

軽度であれば、ほとんど症状は出ません。しかし、軽症でない場合は、だるさや疲れやすさを感じることがあります。

重症になると、以下のような症状がみられ、さまざまな臓器に悪い影響が出てきます。

診断名よくある症状
糖尿病 のどがよく渇く
尿の回数が増える
体重が減る
疲れやすくなる
甲状腺機能低下症 疲れやすい
寒がりになる
便秘になる
食欲が落ちるのに体重が増える
勃起障害 十分な勃起が得られない
勃起が続かない

体にいいと思って選んだサプリが、知らないうちに鉄分摂りすぎの原因になってしまうこともあります。購入前に成分表示をよく確認して、迷ったときは医師や薬剤師などに相談しましょう。

参考:MSDマニュアル 二次性鉄過剰症(続発性ヘモクロマトーシス)

妊活中の男性も鉄の摂りすぎに注意

男性は、女性ほど鉄不足になりやすいわけではありません。

妊活中の男性は、どちらかというと「鉄の摂りすぎ」に気をつけるといいでしょう。鉄をとりすぎると精子の質に悪い影響が出ることがあります。

特に、鉄入りのサプリメントやプロテイン、栄養ドリンクを飲んでいる人は、成分表を確認しておくと安心です。

妊活中の鉄分の摂取量の目安

バランスの良い食事

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、鉄分の摂取量の目安は次のとおりです。

区分推奨量
女性(月経あり)
18〜29歳
10.0mg/日
女性(月経あり)
30〜49歳
10.5mg/日
男性
18〜29歳
7.0mg/日
男性
30〜49歳
7.5mg/日

鉄分は、サプリメントだけでなく食事から摂ることもできます。鉄を多く含む食品の例は、次の図をご覧ください。

鉄分を多く含む食品
画像出典:大木町|妊娠期の食事

​​鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。
ヘム鉄は体に吸収されやすく、レバーや魚介などに多く含まれています。

妊活中は「鉄分が不足しないように、そして取りすぎないように」意識して過ごしていきましょう。

妊活のご相談は五月が丘鍼灸治療院へ

五月が丘鍼灸治療院では「夫婦で授かる」を合言葉に、鍼灸とカウンセリングの両面から妊活をサポートしています。

院長・内名博志は不妊カウンセラーの資格を保有しており、葉酸や鉄分などのサプリメントに関するご相談も可能です。

妊活で気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

>> 五月が丘鍼灸治療院へのご予約・お問い合わせはこちら

院長顔写真

院長 内名 博志

昭和60年生まれ
明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)卒

日本不妊カウンセリング学会:不妊カウンセラー
一般社団法人JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関):理事

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